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3・11後の世界より 〈世界〉の中の日本の可能性:佐藤優氏

3・11後の世界より
〈世界〉の中の日本の可能性
第2部11:50~13:20  講座番号 3
講師:佐藤優氏(作家・元外交官)
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1960年生まれ。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科終了後、外務省入省。在英日本国大使館、ロシア連邦日本大使館などを経て、外務省本省国際情報局分析第一課に勤務。外交官として勤務するかたわら、モスクワ国立大学哲学部客員講師、東京大学教養学部非常勤講師を務める。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。05年、執行猶予つき有罪判決を受ける。09年、最高裁によって上告が棄却された。大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞。『獄中記』(岩波書店)、『私のマルクス』(文藝春秋)など著書多数。


通っていた埼玉県立の浦和高校は、県内で一番上の男子高で当時全国の公立高校の中で医学部No.1で理系クラスが圧倒的に多い、と今のT海高校と同じような感じでした。生徒会と文芸部、応援団を掛け持ちしながら、勉強は欠かさず特に社会科は抜群にできたそうです。大学で神学者でありながら活動家だったフロマートカに心惹かれ、チェコに行き研究したいと、知識をもって情報を扱い国のためになるようにする外交官になります。ところが、2002年に特捜検察に逮捕されてしまいます。起訴され512日間拘置所の中で、やってもいない容疑を検察が認めろと脅されたり、認めたら楽になるといった甘い言葉をかけられたりしながらも、強靭な精神力をもって忍耐し決してその容疑を認めませんでした。同時に獄中で数百冊の本を読み、膨大な量の読書ノートを書き綴りました。以来、佐藤さんはその事件や、国家、自分の今までいた外交の世界、自らの考えについて作家として執筆し続けています。佐藤さんが捕まったのは、世論や政局に合わせて是が非でも捕まえようとする国策捜査のせいだと言われています。
日本の進学校の問題  
先日、僕たちは取材をするため佐藤さんの仕事場がある東京に行きました。しかし、いざ約束の時間になり仕事場に通されると、あっという間に佐藤さんの圧倒的なオーラに飲み込まれてしまいました。僕たちが質問をすると開口一番――君たちは非常に成績がいい。そして理解力は高い。だが、そこで背伸びをし過ぎる。背伸びをし過ぎて最先端のところだけをみるというのは、氷山にはその下に凄く大きな氷が水の下にあるのに、その一角を切り取って割り箸で支えているような知識になってしまうということ。――例えば、数学でその公式を使う意味を覚えず公式だけを覚えたり、社会の用語を暗記するだけで、その理屈を知らなかったり……こうした技だけ覚えて、自分や相手がそうしていることの意味を考えないでいると、教科書を覚えてテストで点数と偏差値を上げることだけに興味を持ちます。そのまま社会人になると、どんどん金を儲けていくことと偉くなって出世していくことだけを追い求めるようになってしまいます。ですが、官僚や会社の出世競争は5,6年で決まり、そこでトップになれなかったらやる気を失ってしまいます。
競争をもう僕たちは絶えず経験しています。受験、テスト……熾烈な競争の中で、一人一人は、忙しいからと言って考えないでいると、同時に人の気持ちになって考えることが著しくできなくなっていきます。相手を理解できないから相手に対する嫌悪、恐怖が先走って、ますます自己保身で行動してしまいます。では、いったいどうしたらいいのでしょう?
知識人になる 
知識人になるということは知識を持っているから金持ちや教授になることではなくて、自分の置かれている状況が客観的に認識することができて、それを自分の言葉できちんと説明することができることなのです。
重要なのは結論を急がず、よく理解し頭の中で消化して、軽々な結論を出さずにそれを()の中に入れて保留しておくことです。大学に入ってから、本を読んですごく優れているなと思う学者、評論家、政治家に出会うと思いますが、その人がどうやってお金を稼いでいるのか?自分より立場の弱い人にどう接しているのか?その人が本の中で言っていることと実際の行動が一緒なのか、違うのか?違うならどれくらい違うのか?そこをよく見てからじゃないと完全にどんな人のものの考え方でも受け入れてはいけません。しかし、人間の世界は何が正しいのかよく分からないので、今、優れた小説を読むことが大切です。小説では登場人物が極端な条件の中でいろんな経験を自分の代わりにします。小説を読みそして歴史の経験から学ぶ、このことが間違えることへの抑止力になるのです。背伸びをして、よく説明できないことを自覚して、それが氷山の下という基礎のどの部分が理解できていないからか把握すると、積み重ねて勉強する方法が分かるでしょう。

当日は、福島原発が突き付けた、国や企業の利益を超えて安全を守ることはできるのかといった問題を始め、縦横無尽に語って頂きます。みんなの質問も大歓迎です!

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サタデープログラムは東海高校・中学校にて、愛知県及び名古屋市の後援の下、私学助成金によって運営されている土曜市民公開講座です。
このブログでは、実行委員の活動の様子をブログ担当がお届けするほか、実行委員長による記事(通称“ぼやき”)を掲載します。
その他にもサタデープログラムに関する様々な情報を掲載致します。

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