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いのちが最優先される社会の実現:川田龍平氏

いのちが最優先される社会の実現
第3部(14:00~15:30) 講座番号 17
講師:川田龍平氏(参議院議員、薬害AIDS元原告)
受講申し込みはコチラから!


薬害エイズって何?

 数万人の人間の血液を原料に製造された非加熱の血液製剤(※1)を使用することによって、多くの血友病患者がHIⅤ(ヒト免疫不全ウイルス)に感染してしまった事件です。すでに、600人以上がエイズ(AIDS)を発症し、亡くなっています。被害者の中には子どもも多くみえました。
 非加熱の血液製剤とは、製造する際に数万人の内、一人でもウイルス保持者の血液が含まれていた場合には、使用者がウイルスに感染させられてしまう血液製剤です。現在では、加熱処理を施した血液製剤がきちんとあります。

川田さんとHIV

 小学生のとき――マスコミの報道のせいで、血友病=エイズだと誤解されていた頃――、先生が「川田君は血友病だけど、エイズではないから大丈夫よ」と言ったことがきっかけでいじめられてしまいます。友人に「○○君、川田君に机触られてかわいそう」と言われます。次の日、学校を休んだが、友人が家に来て連れて行ってくれました。
 これらの体験から、高校生のときは周囲に血友病であることを隠して生活するようになります。裁判の傍聴に行く際は、病院に行くと偽って行っていました。裁判に参加するときに、段々と周囲に説明して受け入れられるようになりました。

川田さんの活動

 1993年東京HIⅤ訴訟の原告に加わります。1994年の「ぼくはジョナサン エイズなの」のジョナサン二度目の来日時に、堂々と話すジョナサンをみて実名公表を決意しました。1995年3月の裁判時に実名公表をしました。同7月約3500人が厚生省を取り囲む「人間のくさり」に参加します。
 1995年11月裁判所で原告を除いたWT(ワーキングチーム)による和解協議が行われます。そして、1996年和解が成立しました。しかし、法的には責任を認めますが「謝罪」の言葉は使われず、無念のまま裁判を終えました。
 児童や学生にも、より薬害問題について関心を持ってもらおうと特別講師としての講演活動を続けています。現在、いのちを重視した法律の作成のために活動しています。


※1 血液凝固因子製剤

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サタデープログラムは東海高校・中学校にて、愛知県及び名古屋市の後援の下、私学助成金によって運営されている土曜市民公開講座です。
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その他にもサタデープログラムに関する様々な情報を掲載致します。

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