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ベテランに学ぶ、機関車整備の技術

ベテランに学ぶ、機関車整備の技術

第3部(14:00~15:30) 講座番号38番

講師:山悦男氏・藤谷哲男氏(JR西日本梅小路運転区)


受講申し込みはコチラから!

1.「SLサミット」って?

 蒸気機関車を保有するJRと私鉄(JR西日本・九州・東日本・北海道と大井川鉄道)で開かれた会議。これを「SLサミット」と呼ぶそうです。ここで、「技術継承・整備技術の向上について」や、今後、「蒸気機関車の部品をどう調達するか?」ということが話し合われました。後者に関しては、図面をもとにつくっていけばいい話では?と思う人がいるかもしれませんが、そういうわけにはいきません。
 その理由の一つ目が、「かつて、部品を作っていた会社が倒産し、部品製造の技術をもっている人が少なくなった」ことです。この問題は、公園や、博物館に展示してある同形式の車両から部品を取り外し、それを、検査・修繕し、再利用することで解決しています。しかし、最近は、部品を再利用する車両も減ってきているのが新たな問題となっています。
 2つ目の理由は、「部品を製作するにも、図面通りの寸法の新しい部品を使って蒸気機関車を組み立てれば、動くというわけではない」ことです。最近の電車とは違って、蒸気機関車には、各車両に特有の「クセ」があります。つまり、同じ部品でも、各車両によって寸法が微妙に異なるので、同じ形式でも、別の車両から転用した部品が、部品を交換しようとしている車両にぴったりはまることはまずないということです。したがって、蒸気機関車の整備士は、部品交換の際に寸法の微調整をする必要があります。この作業は、蒸気機関車と長年関わってきたベテランにしかできない仕事です。しかし、ベテランの整備士の数は減ってきています。このため、現在、JR西日本では、蒸気機関車の整備技術の継承に力をいれているそうです。

2.整備が楽な車両・大変な車両

整備が大変な車両、楽な車両の違いは何でしょう?
・大変な車両:D51、C62、など
・楽な車両:C11、C56、C12など

 おそらく、車体が大きい車両は大変で、小さい車両は楽であるのは分かったでしょう。しかし、もうひとつ、整備の大変さに関わってくることがあります。
それは、動輪の数です。動輪の数が多いほど、整備は大変になります。それはなぜか?というと、車軸の整備作業は、蒸気機関車全体の整備の要となる(このことについては、当日、詳しく話していただく予定です。お楽しみに!) からです。要となる作業が多い(=車軸[動輪]の数が多い)なら、当然作業が大変になりますよね。
ちなみに、機関車の名前の頭につくアルファベットは、その機関車の動輪の数を表しています。(Bだったら動輪2個、Cだったら3個、Dだったら4個というようになっています)
※ここで言う「作業が楽」というのは、蒸気機関車の中では、部品数が少なく、手間がかからないという意味です。今の電車と比べれば、蒸気機関車の整備は格段に難しいです。蒸気機関車の整備士から見ると、今の電車の整備は「できたものをつなげるだけ」だそうです。

3.蒸気機関車の整備士になりたい人へ一言

蒸気機関車の整備には、経験が必要です。ただし、その技を身につけるのにかかる時間は人それぞれです。この時間の違いは、やらされているか、自分から自信を持って取り組むかです。だからこそ、蒸気機関車の整備を行うなら、積極的に、自信と誇りをもって取り組んでほしいと思います。

当日は、蒸気機関車の整備の方法や、その難しさなどについてお話していただく予定です。質疑応答の時間も設けますので、少しでも蒸気機関車に興味のある方はぜひご参加ください! 

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