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骨再生~医科学研究所准教授が語る再生医療の新技術~

骨再生
~医科学研究所准教授が語る再生医療の新技術~
第三部(14:00 - 15:30) 講座番号:10番
講師: 各務秀明先生
(東京大学医科学研究所 特任准教授)


受講申込はコチラから!


1988年に広島大学の歯学部歯学科を卒業、2006年から東京大学医科学研究所に在籍、現在は特任准教授として再生医療を第一線で研究。

今回は、現代医学の最先端の技術を研究者という立場から講義していただきます。

「再生医療」とは?
再生医療とは「自然には再生できない組織や臓器を再生させ、機能を回復させることを目指す医療」です。
例えば、義歯や義足、臓器移植、輸血、白血病の治療の際の骨髄移植などです。
そして今、「細胞の再生する能力を活用した再生医療」が注目されています。
再生はもともと人間に備わっている能力で、それを手助けする、という考え方です。
ドナーが見つからなくても治療を施すことができる、自分自身の細胞を使用するので、拒絶反応を心配する必要がない、従来の人口の材料による治癒には限界があるが、細胞を用いる事によりあらゆる組織を作り出すことができるなど、多くの利点があります。
現在は細胞を使っていますが、まだまだ研究の余地がある分野で、将来、さらに研究が進めば、組織や臓器を用いての治療ができるようになる可能性があり、医療を変えるきっかけとして期待されています。

「再生医療」の具体例
現在、各務さんは歯槽骨(歯の土台の骨)の再生の研究をしています。
通常、歯を失ったときの治療は、インプラントという人口の歯を歯槽骨に埋め込む方法を用いますが、歯槽骨が縮んでしまって、インプラントを埋め込むのが困難な患者さんがいらっしゃいます。
従来は、そのような患者さんに対しては、腰の骨をとってきて移植するという治療を行ったのですが、この方法では、手間と患者さんへの負担が大きくなってしまいます。
そこで、骨髄から細胞をとってきて、それを培養、歯槽骨にして移植する、という治療方法が研究されています。今までにない、新たな治療方法として実用化が期待されています。
また、4月からは、骨粗しょう症の患者さんに再生治療を施し、治療効果を高めたり、再発を防止する、という研究もなさっています。
将来的には、整形外科で用いられるような大きな骨の再生や、神経外科への応用も可能だそうです。

「再生医療」のこれからの課題
再生医療には、課題点が大きく分けて2つあります。
一つ目は、その治療を実施する為に必要なルールです。
細胞は一人一人異なるものなので、規則で安全性を決めることができません。そのため、明確なルールを決められないでいるそうです。そのため、新しく研究を始める際には、右の写真にあるような膨大な数の書類を厚生労働省などの委員会に提出する必要があり、とても手間がかかります。
二つ目は、治療の際にかかるコストです。
現在使われている科学薬は、容易に大量生産できる上に、同じものを作ることができるため、検査するのは一部だけで済み、コストはそこまでかかりません。ところが、細胞を薬として用いる場合、一つ一つを培養する必要があるため大量生産はできず、その上増やすと性質が変わってしまう恐れがあるため、一つ一つを丁寧に検査する必要があり、コストが高くなってしまいます。
現在の「大量生産に応じて定められたルール」では、細胞の少量生産に対応することができないからだそうです。また、誰がその高いコストを負担するのか、という問題もあります。

当日は、再生医療の技術や世間からの風当たりの移り変わりを、過去・現在・未来と順を追って講義していただきます。
私たちの生活にあまりなじみのない再生医療。
現在の医療を変える可能性が秘められている、とても将来性のある新技術です。この機会に、現代医学の最先端の技術について、皆さん一緒に勉強しましょう!

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