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朝鮮民主主義人民共和国はどう動くのか北から見た日朝・米朝関係

朝鮮民主主義人民共和国はどう動くのか北から見た日朝・米朝関係
講師 : 和賀井 豊 氏 (元毎日新聞編集委員)
最近、六カ国協議やテポドンの発射、拉致問題などでよく話題となる朝鮮民主主義人民共和国、つまり北朝鮮。皆さんは北朝鮮について詳しく知っていますか?「北朝鮮は悪い国だ!」とか「北朝鮮は信用できない」とかいうふうに思っている人も少なくないかもしれません。しかし、いつまでもそのような考え方では日朝の関係が良くなることはありません。
和賀井豊さんはこれまで北朝鮮に15回以上訪れ、かつての指導者・金日成に3回会ったことがあります。日本と北はどう付き合うべきか、本当の北朝鮮の姿とは何なのか、その実情に迫って来ました!!

Ⅰ・北朝鮮の言い分も聞くべし

“北が日米に攻め込む軍事演習”と多くの報道で言われる「核実験」や「テポドンの発射」ですが、どうして北朝鮮はこのようなことをするのでしょうか?
それは、北朝鮮にも自国を守るという理由があるのです。実は前述のような表現は、世界のスタンダードと日本が考えているアメリカの言い分しか聞かず、それに従わない北朝鮮の言い分に耳を傾けないことによって起こるものであると和賀井さんはおっしゃいます。日本では報道されていませんが、アメリカも戦争を想定した軍事演習を何度も行うことで北朝鮮に威嚇をしています。こうした力のバランスから、北朝鮮はアメリカに攻撃されないように、あくまで「自衛」として、こうしたことをやらざるを得なくなってしまっただけとのことです。
拉致問題でも同じような目線で見ることができると和賀井さんはおっしゃいます。確かに北朝鮮が日本人を拉致したことは許されるものではありません。小泉元首相が2002年に北朝鮮を訪れて結んだ「日朝平壌宣言」では、生きている拉致被害者を帰国させることで、“これで拉致問題は解決する”という見込みを小泉元首相は得ました。しかし、日本は全員返すことを要求しているのに、北朝鮮では既に解決したと判断しているという食い違いが起きています。何故こうなってしまったのかは、当日和賀井さんが詳しくお話しして下さいます。

Ⅱ・六カ国協議はどうすべきか~まだ終わっていない朝鮮戦争の終結を
 
北朝鮮の核問題が焦点となる六カ国協議ですが、北朝鮮の言い分を理解した上で核廃絶に向けて進めていくにはどうすれば良いのでしょうか?
そもそも北朝鮮に核放棄を求めても六カ国協議は進まないと和賀井さんはおっしゃっています。何故なら朝鮮戦争はあくまで「休戦中」であり、戦争はまだ終わっていないのです。その為に北朝鮮は核で、各国を警戒せざるを得ないのです。
だから北朝鮮が最近提唱したように、朝鮮戦争を完全に終結させて、韓国と北朝鮮の南北朝鮮・さらには周辺国で平和協定を結ぶことをテーマとして進めていくことができれば、「核はもう要らないから廃棄しよう」という結果になるのではないかと和賀井さんは考えます。北朝鮮も本音を言うと戦争を望んではいないのです。そうなった暁には、鳩山首相の構想にもあるような「アジア共同体」の母体として六カ国協議を続けていけば良いと語る和賀井さん。もしうまくいけば、東アジアに平和が訪れるのも目の前かもしれませんね。


Ⅲ・日韓併合100年を迎え、新しい世代が新しい日朝関係をつくる
今年は日本が朝鮮を併合し、植民地にした年から100年目という節目の年です。これからは、憎しみを捨てて友好関係を強めていかねばなりませんが、「日本軍」慰安婦の件など植民地時代の問題が山積みです。韓国とは日韓基本条約により、韓国との植民地問題は解決したことになっていますが、北朝鮮とは国交がない為に清算が遅れています。
日本が過去の過ちを反省し、日朝が信頼しあえる関係を築くのも大切ですが、同時に過去に捉われない新しい世代が、日朝両国がどう付き合っていくかを考えていくべきと和賀井さんはおっしゃっています。


Ⅳ・貧しいだけではない北朝鮮の実情

北朝鮮に何度も訪れている和賀井さんですが、北挑戦は実際にはどんな国でしょうか?皆さんの中には貧しい生活をしているイメージがあるかもしれません。しかし、平均的な生活レベルは日本の昭和30年代とさほど変わらないほどで、医療や教育は無料です。政治的に変なことを言わなければ問題はありません。また、独裁政治は政治的責任が国民には全くないので、その点は日本よりも気楽かもしれないと和賀井さんは笑いながらおっしゃっています。日本のメディアはどうしても貧しい北朝鮮の人の写真を報道したがるので、日本では「貧しい北の姿」のしか見えません。しかしその写真が北朝鮮の全てではないので、先入観を持たないで欲しいとおっしゃっていました。

 この他にも数え切れないほどの興味深い話をして頂き、とても楽しい取材をすることができました。当日は和賀井さんが北朝鮮で撮ってきた写真も見ながら、私たち日本人が北朝鮮とどう付き合うべきか皆さんと考えていきたいと思いますので、是非来て下さい!!

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