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【44thサタプロニュース】#4 西牧世博先生

<プロフィール>

昭和30年生まれ、岡山県浅口市出身。

昭和56年に大阪大学大学院工学研究科を卒業し、同年に日本国有鉄道に入社。

昭和62年民営化により日本国有鉄道がJR四国となる。

平成18年に取締役に、平成28年に専務に就任。

令和2年から代表取締役社長を務めている。


「○○分に1本」を四国でも

 現在、JR四国では徳島都市圏・高知都市圏にパターンダイヤを導入しています。パターンダイヤというのは一定の時間間隔で運行されるダイヤのことで、大都市圏近郊のJR線や私鉄・地下鉄各線でよく導入されています。パターンダイヤを導入することで乗務員や車両の運用を効率化できるとともに、「何分に列車が来る」というのが調べなくてもわかるので利用者にとっても使いやすくなります。

 JR四国では、平成26年度に宇都宮浄人・関西大学教授の紹介でオランダのProrail(プロレール)社(旧オランダ国鉄のうち、鉄道施設の保有・管理を行う会社)のKlaas(クラアス) Hofstra(ホフストラ)氏による社内勉強会を行い、四国版パターンダイヤの素案を作成しました。その後、京都大学の技術指導のもと費用便益分析を行い、徳島地区での先行実施が決定されました。

 そして平成31年度の牟岐線を皮切りに、令和2年度に徳島・土讃線で、令和4年度に高徳・鳴門線で、それぞれ導入されています。


海外から、四国の列車に乗りに来る

 「ものがたり列車」というのはJR四国の運行している本格的な観光列車の総称です。

列車は「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐時代の夜明けのものがたり」の3つで、それぞれ「伊予灘の風景」「大歩危峡の渓谷美」「土佐の歴史・土佐流のおもてなし」がコンセプトとなっています。地域の工芸品を内装に採用した専用の車両で運行され、車内では地元の料亭や企業が提供する食事やデザート、飲み物を愉しむことができます。

 これらの列車の運行目的は赤字路線の収支改善ではなく、沿線の活性化です。観光コンテンツとなる列車を運行することでメディアなどに取り上げられ、全国へと発信されることで島外の観光客を呼び込むことができます。実際に令和4年度は一年で5万人以上の人が「ものがたり列車」に乗車し、そのうち35%は島外からの利用でした。中には台湾・香港からの利用もあるそうで、観光誘発に成功しています。


地域と一体になった鉄道を目指して

 四国モデルはスイスがモデルになっているそうです。スイス国鉄は全線でパターンダイヤを導入しているほか、スマホ一つで電車やバスに乗ることができます。鉄道に対する二次交通との連絡が良いことも特徴で、小さな駅でも列車が到着するとバスが待っていて、すぐに乗り換えることができます。「公共交通ネットワークの四国モデル」は、MaaS(タイプの異なるいろいろな交通サービスを一つのサービス上に統合し、より便利な移動を実現する仕組み)の考え方の下、鉄道やバスなどの交通機関が特性を発揮し、有機的に連携した利便性の高いモビリティを提供できるように追求を続けています。そのために、パターンダイヤのさらなる拡充や、地域の関係者と一体となったモビリティ間の連携、交通結節点の強化など、鉄道を利用しやすい環境づくりや利用促進に向けた取り組みを進めていこうとしています。現在松山駅で行われているような連続立体交差事業・周辺土地区画整理事業のような「まちづくり」での連携や、四国企業との連携、地域・観光振興にも取り組んでいくそうです。



東海高等学校・中学校サタデープログラム実行委員会 
サタデープログラム44thは2024年2月24日(土)開催予定!

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