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新米車いす弁護士奮闘記

ようこそ先輩 新米車いす弁護士奮闘記
第1部(10:00~11:30) 講座番号6
鮎澤徹(弁護士、東海高1997年卒)


 あいざわ とおる氏。1979年愛知県生まれ。東海中高卒。その後、一橋大学商学部に進学。高校は帰宅部だったが、大学は柔道部に。4年生で主将になり、東京大学との試合中に、首を骨折し、骨髄損傷で、下半身が不自由となってしまった。リハビリ中に日本にも、法科大学院ができることを知り、またお父さんやお兄さんが弁護士ということもあって弁護士の道へ進むことに。法科大学院に入学し、3年間司法試験に向けて、起きている時間はすべて勉強に費やした。そして、司法試験に一発で合格。現在は名古屋市の東大手法律事務所に勤務。

弁護士という道
 「高校時代は理系を選び、大学では商学部の道に進んだのに、障害を負われた後に、なぜ弁護士の道に進もうと思ったのですか?」とたずねました。
 「弁護士なら、手足は動かなくても、頭を使えば何とかなるし、やりがいもあるでしょ。小さな頃から父にそう聞かされていましたしね。それに、私は運良く健常とあまり変わらない顔だったので、有利と思いましたね。」と鮎澤さんは笑顔でおっしゃいました。
 「弁護士になるための司法試験に一発で合格したとうかがっていますが、《合格》という報告をもらった時どのように感じましたか?」とうかがいました。
 すると「結果を出せてよかったよ。安心した。一発で合格できなかったら2回目の司法試験までに立ち直れなかったかもしれない。それだけ真剣に3年間勉強したね。」と語っていました。
 僕たちは鮎澤さんの「一度で司法試験に合格し、弁護士になる」という強い意志に心を打たれ、「この人はとても立派な人だ」ということを改めて実感しました。

負けず嫌いが原動力
 「体が不自由になってどうやってこれからもがんばろうと思い、立ち直りましたか?」とうかがうと、
「負けず嫌いな性格がこのままでいいのかと思わせたんだね。けがを負ったのは交通事故と違って、自分の責任だから仕方がないと思えて、早く立ち直れた」とおっしゃっていました。
 また、自分が障害を持っているから特別扱いされるのを嫌い、なるべく健常である人と同じ目で見てほしいともおっしゃっていました。

父や兄の存在
 けがをしてからこれから自分は何をやっていけばいいのだろうかと悩んでいたとき、まず思いついたのは弁護士という道だったそうです。なぜならお父さんやお兄さんが弁護士で、前述のように幼い頃からお父さんに「弁護士はいい仕事だ。やりがいもある」などと聞かされてきて、自分にはもうこの仕事しかないと思われたそうです。大学商学部に在学中は自分が弁護士になるとは思ってもみなかった鮎澤さん。大きな転機をむかえて弁護士という選択肢ができたのだと思います。そして、それはお父さんやお兄さんの存在があったからこそ弁護士という職業にめぐり合えたのだと思います。

神様がくれたチャンス
 鮎澤さんはリハビリ中に日本にも法科大学院ができることを知り、これはチャンスだ!と思い、リハビリ後すぐに法科大学院に入学されました。入学してから3年間せっかくのチャンスを無駄にしたくないという一心で、夢中になって勉強されました。そのすごさに周囲の人たちは圧倒されて、とても驚かれたといいます。そしてその努力が実り、見事司法試験に合格されました。
 今では何回か法廷に出向き、民事裁判を中心として弁護に励んでいます。鮎澤さんは「弁護士は仕事をしながら学ぶことがたくさんある。これからもちゃんと頑張っていきたい」と前向きにおっしゃっていました。
 僕たちはこの出来事を聞いて、鮎澤さんの大けがは『神様が与えてくれたチャンス』だったのかもしれないと思いました。

 顔だけ見て、話を伺っていると障害があるようには見えませんが、胸から下は全然動かず、24時間完全看護だそうです。24時間完全看護の弁護士は日本では鮎澤さんだけだそうです。でもそんな困難な中でも前向きに生きていらっしゃる鮎澤さん。
 取材時間は約1時間45分でしたが、鮎澤さんの話はとても興味深く、時間がたつのを忘れてしまうほどでした。きっと当日もとても興味深い話をしてくださるはずです。また、鮎澤さんに聞きたいことや疑問に思ったことをどんどん質問してみてください。元気になれる講座だと思います。皆さんの参加を待っています。

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