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植物が拓く人類の未来

植物が拓く人類の未来
第3部(14:30~16:00) 講座番号9
田畑哲之((財)かずさDNA研究所副所長)


 近年、大規模なゲノム解読プロジェクトによって多種多様な生物のゲノム塩基配列データが蓄積しつつありますが、情報処理的手法によってどのようにして遺伝子の構造、機能情報などの生物学的情報を抽出するかが大きな課題となっています。
 田畑さんは、塩基配列からさまざまな遺伝子情報を抽出するための解析パイプラインの開発を進めています。また、これを用いて、研究グループ内で解読した植物や微生物の全ゲノムの構造データを処理し、ゲノムに含まれる全遺伝子の情報の抽出、付加を進めています。

研究の目的
 わたしたち人類はこれまで長い年月をかけて、交配と選抜を繰り返すことによって、栽培しやすく収量や品質のよい作物を作り出してきました。しかし、温暖化など地球規模での急激な環境変動が起き、世界の7人に1人が飢餓状態にあると言われる現状を改善するためには、早い段階で優れた品種を作り出すことがこれまで以上に求められています。そのため、さまざまな作物のゲノム情報の中から品種改良に役立つ情報を見つけだすことや、新しい品種を効率的に作り出す方法などの開発は、世界で注目されているテーマです。

遺伝子組換え食品は危ないのか?
 皆さんは遺伝子組換え食品と聞くとあまり良い印象を持ってないのではないでしょうか。何か体に悪いものを含んでいるとか、安全性に問題があるとか、新聞やテレビのメディアでよく言われていますよね。
 それを受けてなのか、最近、「遺伝子組換え食品は使っていません」の表示のある食品をよく見かけるようになりました。実は、日本では遺伝子組換え食品は特に流通が制限されている物のひとつです。
 しかし、具体的にどんな影響があるのか知っている人はいません。では研究者はどう言っているかというと、本当は人体に影響があると思われる成分は無く、非遺伝子組換えの作物と変わるところが無いそうです。新種の遺伝子組換え作物に対して厳しい検査を何度も行っている過程で、一度もそのような作物は出て来ませんでした。が、今の技術ではわからない物質がある可能性は捨てきれないと言う人もいます。

遺伝子組換え技術
 では、遺伝子組換えの技術はどの程度まで進んでいるのでしょうか。今回取材した「かずさDNA研究所」では、農薬耐性や特定の害虫にだけ毒が効く作物の研究をしています。この研究は雑草や害虫駆除のための農薬の量を減らすことができ、食品としての安全性を高めるのに役立ちます。生産力を向上させるために育成速度を短くしたり、生態系を乱さないように受粉をさせなくすることもでき、世界的な人口増加による食糧確保の問題に強い味方です。将来可能性としては、ビタミン、ミネラル、その他の栄養素が多く含ませることや、乾燥や公害といった環境に耐えられる作物が作れるようになると考えられています。

 この他にもいろんな話を聞けます。人類の未来がかかっているかもしれない遺伝子組換え技術に興味がある方は、お友達やご家族を連れて是非来てください。

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